ilska - demon 201H8 CDR

販売価格

500円

DARKSIDE OYC!津山で気焔を吐く男、ショウキも在籍する岡山DEPRESSIVE ANGER VIOLENT HARDCORE、ilska。2017年にはFREE DEMOを出していたとのことですが、こちら2018年作5曲入りCDRです。
POWER VIOLENCEや、CROSSOVERするメタリックでスラッジィ/ブルタルなハードコアを引き摺り、引っ張りまた瞬間で解き放ち、そして全編で支配する一貫して黒く重々しい憎しみに落とし込んだ強力な全5曲収録!



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前述のFREE DEMOで聴かせたプレイヤー自身の内面に存在する鬱屈とした狂気や暴力性を確実に感じさせる粗く歪みまくった心象風景を投影したかのような録音も最高でした。あのサウンドプロダクションには確かに彼らのその時の心境が尊い程に生々しく荒々しく映し出されていたと思います。

それは間違いなく純粋な初期衝動と言って良いものだと思うし、まるで聴き手にフルスイングで叩きつけるような仕上がりは完全に音の暴力であり、本当の怒りだった。

しかし本作で彼等は早くもその次のステージへと進んでいる事がわかる。

サウンドプロダクションの技術的な向上は彼等の持つ内面を更に生々しく、更に狂気的に映し出し、それはただぶつけるのではなく確かに伝える、そして聴き手の意識に訴えるものになっている。そしてそれは彼等がもともと持っている怒りや憎しみを更に明確に打ち出している事を感じるし、前作から本作の間にそれ自体が更に深く自身の奥底に刻み込まれている事も感じられる。

この音源に刻まれたilskaの憎しみや怒りは紛れもない最高の音楽であると共に、現代の日本をリアルタイムで生きる若者のリアルが詰め込まれた紛れもないハードコアパンクそのものなのだと思う。

こういうの聴くと日本のバンド一番カッコいいんじゃないかな?ってふと思ってしまいます。それが事実であるかどうかはどうでもよく、そう思わせてくれる事が大切。それが勘違いであっても、その勘違いは楽しみや救いになるはず。

岡山って街の音楽はいつの時代も最高です。