HOUSE OF THE BLOOD CHOIR - mom's anxiety CD

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2,3年前から本格的に活動を開始、ボーカルChigusa氏もかかわるNAMBA BEARSをはじめ細かなジャンル抜きにフィールドを拡げているHOUSE OF THE BLOOD CHOIRの2026年、自主リリースによる全13曲入り1stアルバム。

SCREAMO,EMOVIOLENCEと形容されるジャンルや混沌とした90年代あたりのアンダーグラウンドなUS CHAOTIC HARDCOREと同質の切迫性を内包、現代社会に生きる人間の高速の情緒を映し出すような全13曲収録。










Vocal : Hazuki Chigusa
Guitar : Jyota Hashiguchi
Guitar : Keitaro Fujita
Bass : Garoo Kyoshiro
Drums : Hiroto Hayashi

Recording / Mixing / Mastering Engineer : Akira Inada (LM Studio)
Design : Keigo Kurematsu
Photo : Hiroko Takemoto



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世紀末と呼ばれた時代から25年以上も経過した今、"血の聖歌の家"なるバンド名を持つこの時代を生きる若者たちが作り上げた死のロックンロール。
そのアルバムはアートワークからして病理しか感じさせないゆえに聞き手を選ぶだろう。
しかし、その徹底ぶりは潔い。

ロックンロールとは本来セックスの隠喩であり、それが生殖を目的としない快楽のための行為とするならば、それは死のメタファーと言える。

死を連想させる音楽はこの世に腐るほどあるが、
必ずしもそれがある特定の音楽のサブジャンルであるとは限らない。
陰鬱であるから単純に死を連想するとも限らないのである。
その点、このアルバムにはあらゆる表情の死が詰まっている。
包丁で人を滅多刺しにした後に、 爽快なる気分で自死を体験するような旋律と断末魔が幾多も散りばめられた、まるで死のパレードの様だ。

その断末魔はヴィンテージのマーシャルアンプのように歪でありながらダイナミクスはコントロールされており、
漆黒の闇の奥底で暮らす人間の叫びを音楽的に聴かせるため、発声の時点でイコライジングされたテクニカルなサウンドデザインが施されている。
単に声の大きい人間の音楽では不快そのものなので、この点は非常に重要である。

ギターのフレーズに顕著な旋律は、時に直射日光の如き光量の眩しさがあり、陰鬱な気持ちを覚醒させる薬物の様な中毒性を感じる。
このバンドにおいてこれは武器であり、 寧ろこの点が最も死を感じさせる要素だ。

初作品にして既にこのバンドにロックンロールのサブジャンルのカテゴリーを与える必要はないだろう。
これは死のロックンロールではなく、 ロックンロールの死なのかも知れないとさえ思わせられる。
その死は爽快であり、終わりを迎えることは美しく喜ばしい。

何度も聴いていると、結果的にこのアルバムは単なる殺人や自殺のサウンドトラックではないことに気付かされて安堵すら感じる瞬間がある。

かといって生きることに特に意味などないことを教えてくれるだろう。

ー Void by Dagdrom (TERMINATION)