PALE COCOON - 繭 2xLP

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3,080円

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80年代に富山を拠点に活動、地元の自主レーベルPafe Recordから数枚の作品をリリースするもこれまで目立った再発のなかった極上80's NIHON NEW WAVE!
カセットブックとして84年にリリースされていた幻のアルバム(誰か売ってください)が2020年遂にリイシュー。東京の新しいレーベルConatalaと、ポートランドのIncidental Musicからの共同リリース。

80年代の富山にて、在学中にライブハウス"メディア"を運営するなど、地元のインディペンデント・シーンを耕した村中氏(その後富山市会議員に)が運営していたPafe Record。そのリリース群の中でもかなり特別な支持を国内外から長年集めている存在がPALE COCOONでした。海外のレーベルから「PALE COCOON持ってない?」「PALE COCOON再発したいなぁ」と何度聞かされたことか...。

そんなPALE COCOONの重要作がこちらの12曲入りアルバム『繭』。それは今まさに繭を優しく破り羽化した生物がその空を見上げているような、また空から射す光が福音となって地上に鳴り響くような、柔らかくストレンジな心地よさに包まれた至極の50分が2020年にも色褪せず。
ゲートフォールドスリーブの2枚組LP仕様です。







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1980年代初頭、Pale Cocoonのメンバーである川端強は、富山でアルバム作曲中、繭から飛び出すような鮮やかなイメージを持っていた。自宅のスタジオにある4トラックレコーダーでの作曲から、より大きなスタジオに移り、Pafe Recordからリリースしている他のミュージシャンらの助けを借りて楽曲をアレンジ。オープンリールに変換し、Pale Cocoonのフル・アルバム『繭』を完成させた。

川端は『繭』の制作過程で、インスピレーションを受けたベルギー象徴主義絵画のように日常生活の繊細なニュアンスを拾い上げ、自然の音を表現するために各パートをストイックに作り込んでいる。渦巻くシンセサイザーやノイズで表現された日本の夏の風景。きらめくようなギターの音は雪の結晶をイメージしている。こうした音の客観性にこだわる川端の純粋なアプローチは、音そのものののより深い精神性を呼び起こすような作品の表現において、とても重要な役割を担っている。__「物質ではなく、それが生み出す現象を描写する。」とフランスの詩人ステファン・マラルメが書いたように。

そのようにして、自然の音を模した音楽表現が散りばめられた『繭』のサウンドスケープが生まれた。アルバム1曲目を飾る「Sora」は、彼らの内省的な世界への扉として機能している。 リコーダーの目まぐるしい旋風から、恍惚としたギターやシンセサイザーへと変化する様は、WooやCluster、Penguin Café Orchestraの多幸感を想起させる。

次の曲「Shunmin」では『繭』の幻覚へと深く入り込み、エフェクト処理されたアコースティックギターと、コズミックなキーボードアレンジを先導する催眠的なドラムマシン・プログラミングがゆらめくような雰囲気を作り出している。Cherry Red RecordsやThe Durutti Columnのようにドリーミーなポストパンクの影響が感じられるかもしれない-(The Durutti Columnは1984年の日本ツアー中にPale Cocoonと同じステージに立っている)が、しかし、この作品は間違いなく川端の特異なビジョンであり、製作者たち(同郷・富山のオリジナルリリース元であるPafe Recordと、本作での演奏にも参加した同レーベルに所属するグループFuneral PartyとVirgin Mayonnaise)の原風景に通じている。

conatalaとIncidental Musicは、1984年にPafe Recordsからオリジナル・カセットがリリースされて以来、初となる『繭』のレコード再発を発表できることを嬉しく思っています。リマスタリングは大城真。レコードは2枚組仕様、CD版、デジタル版と併せて2020年5月中旬発売予定。