ANGHELL/BITCHCRAFT - s/t LP+CD
3,850円
昨日の国際女性デーに合わせたわけではないですが、90'sミシガンに存在したかっちょいいオブスキュアー女性メタルバンドANGHELLと、その後メンバーチェンジ&改名したBITCHCRAFTの音源をカップリングした編集盤が入荷!ワケあって2曲多いジュエルケース+スリップケース仕様のCDも付いた豪華仕様! LPにもかっこいい写真たくさんのインサート付属です。 収録内容など詳細は、このような激好事家向けリリースの国内流通をお手伝いされた高円寺BOYの以下の解説を参照していただくとして、テクニックや整合感なんかは置いといて、パンクの衝動を勝手に感じずにはいられないダークテイストのスラッシュメタルで、逆に今の時代に存在していた方が人気を獲得しそうなベリー・インタレスティングバンドであります。いやどうかな..。 ANGHELLの唯一記録に残ってる4曲にBITCCRAFTという曲があって、そしてバンド名もBITCHCRAFTにチェンジしていくようです。ちょうどTHE VICIOUSのラストEPの曲名がMASSHYSTERIやったのと同じやね! Anghell/Bitchcraft Split LP by Sangreal Records Anghell/Bitchcraft Split LP by Sangreal Records ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1990年代初期にANGHELLとして始動し、その後メンバー・チェンジも経て1995年にBITCHCRAFTと改名したものの、90年代中~後期には既に活動を終えていたらしいという、USミシガンの超知られざるオール・フィメール・ヘヴィメタル・バンドのディスコグラフィー・アルバムを、Sangreal RecordsとDystopian DogsがLP+CDという形態で共同リリース。 発売まで紆余曲折あったレコードで、500枚プレスというDiscogsもMetal Archivesも情報が正確ではなく、ブラック・ビニール200枚+ピンク・ビニール100枚のトータル300枚プレスです。LPのA面にはANGHELLの唯一記録が残っている音源の1993年デモ全4曲、LPのB面にはBITCHCRAFTの1996年デモ2曲に未発表2曲をプラスした4曲を収録した全8曲入りLPなんだけど、実は当初はBITCHCRAFTはあと2曲発掘音源を加えた全10曲入りLPでリリース予定だったのが、ミスで8曲入りとして上がってきてしまったとのこと。。。そこで、デトロイト・メタル・シーンの頼れる兄貴 Victor Ruiz氏のDystopian Dogs Recordsが急遽一肌脱いで全10曲入りのCDをプレスして、通常の単品CDのようにジュエルケースに収納し、ご丁寧にスリップケースまで付属させた、という経緯です。なのでCDだけあれば事は足りるんですが、当初予定してなかったCDは単独では販売/流通を一切せず、あくまでもこのLPの付属品としか入手できないリリースとなっています。抱き合わせのように思われるでしょうが、そういった事情なので、アナログ盤聴けない人もご理解の上のお買い求めください。 Tracks 01-04 : ANGHELL Demo 1993 Tracks 05-06 : BITCHCRAFT Demo 1996 Tracks 07-10 : BITCHCRAFT 未発表音源 そして内容なんですが、、、これがクサレ・メタルの部類に於いてもかなり上級者向けのカルト・スラッシュでして、New Renaissance RecordsのC級ゴミ・メタル・パワー・スラッシュ好きな方などにはたまらないのではないかと思います。ホラー・テーマのダークネスを特徴とした素質の無いUSローカルなスラッシュ・メタル、といったところですが、重厚リフと疾走感のない2ビートにフィメール・ヴォイスが乗りながら起伏に富んだ展開で突進してくる様は、10回以上リピートする日々を4~5日続けていると、まるでNASTY SAVAGE, HOLOCROSS, INFERNAL MAJESTYなどのミックスのような渋さにも聴こえなくもない気がしてくる気がしなくもないようにも錯覚してくるから不思議です。事実、到着して聴いた当初は、「やっべー、まいったな、これは」と思ったものですが、今では完全に麻痺したようで、もう大好きになってしまいまして、買ってしまったからにはこれはかっこいいんだ!という思い込みで聴きまくり、後に本当に愛おしくなってしまうという、80年代のメタル・ハラスメントを実体験した者にとっては懐かしさもこみあげてくる、カルト・メタルのあるべき姿が2020年に蘇ってきました。ANGHELLの時はちょっとACID風キュートさもあったVo.は、BITCHCRAFTになるとHOLY MOSESのようなダーティー・スタイルに変わり、楽曲も一層ヘヴィさを増しつつも、曲の退屈さと起伏の激しさはキープしていて、ANVIL BITCHやRAVEN BITCHなどのBitchメタル・スラッシュ・マニアもグッとくるカルトっぷりです。 好評のフィンランドSANTA LUCIAはフィメール・パンク・ファンにもかなりオススメだけど、これは女性モノってだけでパンクもメタルもなんでも飛びつく人もぜひ飛びついてもらい、落胆してほしいです。そして、真性カルト・メタル・マニアックスは、この素晴らしい写真満載のインナーを眺めながら、自宅のメタル・コレクションがまたさらにカルトに汚染されていくのを満喫できることでしょう!!CDがLP棚には収まり悪いのが困るけど。