GUNK - death above you / lost 7"EP

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1,650円

現在WAR/ZITでも活動するSora氏やRAYDIOS、YOUNG ONES、FACEFUL、HEADBANGERSに在籍したメンバーによって2022年から策略をはじめたニューバンドの2025年デビューシングルがバンド自主制作にて200枚リリース。

デビュー作ながらパンクロックのスリルと土臭い衝動、爆発力にメンバーそれぞれが培ったクラフトマンシップがウソ、大袈裟、紛らわしさゼロに組み合った全2曲!さすがといったところか!





GUNK :
Sora (Vo & G) ex. The Gimmies, WOTZIT, 現 WAR/ZIT
Sawa (G) ex. The Raydios, The Faceful
Hevizy (B) THE HEADBANGERS
Suzuki (Dr) ex. The Raydios, The Young Ones


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しょっぱなから全速力である。誰かの家のガレージに埋もれていた80年代アメリカ西海岸パンクバンドの音源をリマスターしたと言われたら、ハイそうですかと一瞬信じてしまうだろう。しかしこれは2025年リリースの東京のバンドのレコードだ。そして大都会トーキョーのバンドなのに根底に泥臭い別の景色が見える。80年代に Lazy CowgirlsがLAのバンドなのに出身地のアメリカ中部インディアナの竜巻で荒らされた地べたの匂いをお構いなしに撒き散らしていたのに似ている気がする。第一声の1、2、3、4!からのイントロですでに腹にズン、と来るのだ。

そしてA面のDeath Above Youを聴き進むにつれてこのバンドが単にアグレッシブでハードなだけではないことにすぐに気づく。構成の完璧さ、そして各パートの旋律が織り込まれていく綿密さ。ガッデム!カッコよすぎる…まあ当たり前だ、メンバーは皆パンク界隈の猛者たちばかりだ。しかし完成度が高いだけでは腹にズン、とは来ない。そこにハナタレ小僧の激情があってこその腹にズン、なのだ。

B面のLostはベースのヘビーだが繊細なうねりとパッキリとしたドラムのスネアのコンビネーションが中毒的に気持ちがいい。その圧倒的なうねりにこれでもかと突き刺してくるギターだが、下手すればスクラッチーになりかねないギリギリのところを丁寧に攻めてくる。ドSである。そしてボーカルのワイルドさ。これはアメリカの田舎ででっかいピックアップトラックを乗り回して週末はビール30缶くらい飲みながら庭のバーベキューグリルででっかいステーキを焼く奴の声だ。
2025年のトーキョーにこんなバンドが存在しているのはラッキーでしかない!
by Aya (SHE’s)