THE 不純なCLEANERS - 新東京音楽都市 CD
2,200円
発売中! 2017年に1st CDをリリースしていた東京THE CLEANERS、メンバーチェンジもあったようですが2020年1stアルバムがPOGO77からリリース。LPのミニチュア版のような、いわゆるA式背付き紙ジャケット仕様です。 軽快キャッチーにノリよく、かつ切れ味鋭い日本語による楽曲でPUNK ROCK、ROCK'N'ROLL、POGO/UK82、そしてより大多数に聴かれたビートパンク的エッセンスで爆裂疾走の全10曲に、THE 不純なCLEANERSから派生したMAD CLEANERSのTAPE音源4曲も追加収録した全14曲収録! THE LITTLE MIRRORSやVEKTOR、日本脳炎、WILLARD、ANARCHY、九州のWANNAやRAY BURNZなどなど日本語によるROCK色の強いパンクが好きな方に。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + このアルバムを聴き終えた後、いくつかの言葉が頭に閃いた。それらの言葉を記しておくことにする。 「我武者羅で繊細」 1曲目冒頭のドラムロールから全曲を通し、我武者羅で繊細なビートが自然と身体を揺する。我武者羅で繊細、一見矛盾に感じるがTHE 不純なCLEANERSの音楽に理屈はいらない。 「浪漫」 混沌とした浮世への退屈・矛盾・疑問、自らの不明瞭な存在意義への疑念を叫んだかと思えば、堀辰雄の描く小説のような、セピアに染まった追憶を艶やか且つどこかミステリアスに歌い上げる。そんな姿は「浪漫」以外に何と呼べば良いのだろうか。 「痛快」 ビートロックでゴキゲンな楽曲もあれば、色っぽい妖艶な楽曲もある。エイトビートが心地よいパンクロックもある。裏打ちが小気味良いダンスナンバーもある。楽曲の彩りの畳み掛けに戸惑う者を彼らは嘲笑う。全く痛快である。私は声を大にして言いたい、「いいぞ、もっとやれ」と。 -------------------- 10曲目まで聴いた後、1曲目から聴き直したのは言わずもがな。この作品は非常に彩り豊かな作品だ。 話は変わるが、あるミュージシャンが「笑っちゃうようなロックがしたい」と言った。 千葉の田舎町でバンドマンに憧れてギターを始めて20年弱、この「笑っちゃう」の意味が何となくわかってきた気がする。そんな矢先、THE 不純なCLEANERSの『新東京音楽都市』を聴いた時、私は笑った。 きづく(すてばち)