SAL HERNANDEZ - dog eat dog PHOTOBOOK
4,950円
アメリカはロサンゼルス在住のパンクスで、PUNK SHOP "DESCONTROL"に関わり、地元をはじめ多くのパンクスと交流を持つ、"SAL"ことSalvador Hernandez。 フォトグラファーとしても活動する彼がDREADEYE Kemmy氏によるDMB PRODUCTIONと東京の出版社TANG DENGの主催により2023年3月東京にて個展を開催、それにあわせて刊行された200ページに渡る写真集が数冊ですが当店にも入荷しました。 来日もしたバンドの面々をはじめLA周辺のパンクスのライブ写真や日常の断片、またパンクスに限らずLAという街で暮らす人々やその街の情景を、SALのフィルターを通して切り取った1冊の作品になっています。 14.8 x 20.0cm / 200P / フルカラー印刷(写真はモノクロもあり) *↓写真も数点こちらで確認できます。 https://qetic.jp/art-culture/salvador-hernandez-230315/447820/ PROFILE: 「Salvador “SAL” Hernandez」はカリフォルニア州ロサンゼルス在住の写真家。フィルムカメラを片手に、さまざまなパンクバンドのライブフォトや、ロサンゼルスのストリートを撮影しドキュメントするスタイルは、Hamburger Eyes( @hamburger_eyes )や、CVLT NATION( @cvltnation )など、多方面から評価を受ける。 2019年には、新宿にあるDIY SPACE Irregular Rhythm Asylum( @ira.Tokyo )にて行われた、ロサンゼルスにあるDIY PUNK SHOP 「Descontrol」のPOP UPの際にも日本に来日し、グループ展に参加。 また、つい先日はロサンゼルスにあるギャラリーTHESE DAYS( @thesedays.la )にて、グループ展「Yesterdays」を主宰。多くのフォトグラファーの写真を展示し、盛況を収めた。 INTRODUCTION: 今から数年前、LAのパンクショップ「DESCONTOROL」が日本のDIY PUNK SPACE「IRREGULAR RHYTHM ASYLUM」でポップアップを行なったとき、ウェルカムパーティーにDJとして誘ってもらった。そのポップアップは、DESCONTOROLのメンバーやその仲間たちがLAから来日して、IRAでのポップアップや展示だけにとどまらず、バーでのパーティーや、ライブハウスでのパフォーマンスなど、様々なイベントが連日行われていて、局地的に盛り上がっていたように見えた。僕はあいにくDJをしたパーティーにしか参加できなかったんだけれども、新宿二丁目の開放感のあるスタンディングバーでおこなわれたそのパーティーに、とても自由な空気を感じた。主催者のヤギくん(UNARM、THE BREATH、etc)に「LAから来てるからG-RAPも好きなので、DJをお願いしたい」という感じで誘われたので、いつもどおりのマイナーG-RAPを流しながら、とても楽しんだ記憶がある。その場で紹介されたのが、今回の主役のSalvadore Hernandez a.k.a. SAL。パンクの格好をしたチカーノギャングといった風貌の彼は、僕のDJを気に入ってくれたようで色々と話しかけてくれた。お酒を飲みながらだったので何を話したか全く覚えてないんだけれども、とてもいいヤツということだけはわかった。 その翌年に、ヤギくんから「SALが日本で写真展をやりたがっているので手伝ってほしい」と相談を受けて、場所探しなんかを進めていた。そんな矢先に世の中は未曾有のコロナ禍に見舞われ、実現できず。ただ、その時にSALの連絡先を教えてもらっていたので、その後も本人とはメッセージで交流を続けていた。といっても、SALの方から、街の様子や、本人が書いているグラフィティの写真が送られて来て、それに返事をして、なんていうやりとりがほとんど。そこからは彼のバイタリティをビンビンに感じていた。 3年続くコロナ禍だけど、ここ最近ようやく人の動きも活発になってきて、急激な円安も手伝ってか海外から日本へ来る人も増えてきた。そんな中、「桜の季節に日本に行きたい」なんていうSALからのメッセージもあったので、TANG DENG、INHERIT GALLERYに協力してもらって写真集の出版、写真展の開催を実現できる運びとなりました。 SALの写真の魅力は、圧倒的なドキュメント力にあります。LAという街で生きている、その記録。現代社会の歪みを表現する一方で、「だからどうした」とそれを笑い飛ばすような彼の視線や強烈なパワーを感じ取ることができます。それ以上の説明は彼の妹さんのイントロダクションで十分に伝わるだろうし、写真を観てみればわかると思うのでこの辺で。ボリューム満点なこの写真集を何度も開いて、その空気感を目一杯吸い込んでみてください。 by Kemmy (DMB PRODUCTION)